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(映画)『炎の肖像』(1974年 藤田敏八、加藤彰) [映画]

沢田研二の愛好家向けに企画されたと見たが、東宝あたりではなくロマンポルノの日活を選んだというのは、映画の斬新な内容も含めて、沢田本人の意向が働いていたのだろうか。色気ある大人のイメージを確立していたとしても、いきなりのベッドシーン--結局最初だけだが、--というのはかなり過激。売り出し中だった内田栄一による脚本は物語などないに等しく感覚的。裸は見せないが、秋吉久美子と原田美枝子という配役も注目すべきところ。(父親役で出ていた佐野周二も誰かに頼まれたのだろうか。。)
物語と関係なく、歌手としての沢田のインタビュー場面やライヴ場面が挿入され、ライヴ場面のまま映画が終わってしまうが、井上堯之バンドを従えた演奏場面はなかなか興味深く、沢田によるメンバー紹介--井上の他、ギター速水清司、ベース岸部おさみ、キーボード大野克夫、ドラムス田中清司という豪華さ--がちゃんとあり、ジャニス・ジョップリンやストーンズのカヴァー、「ジュリー・ロックンロール・サーカス」と題したステージでは内田裕也と一緒に「サンタが街にやってくる」を歌う場面まであった。この時代のロックバンドとして評価されているのをあまり眼にしたことがないが、沢田のマイクスタンドに体を巻きつけるようにして歌う姿のカッコよさを含め、こんなライヴをやっていたとは凄い。
二人の監督の分担はわからないが、ライヴとドキュメンタリー場面は藤田、ドラマ部分は加藤
というのがありそうだ。→その後、2005年に出版された『ロック画報22』を見ていたら、二人の分担が逆だそう。。。
悠木千帆を出したのは「寺内貫太郎一家」を踏まえて笑いをとろうとしたのだろうが、「ジュリ~~」がないのは中途半端。
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リトル・トム

なんかセミドキュメンタリー風の作品という印象がありました。リハーサル風景も含めてステージ上のシーンは映画撮影用ではなく、完全にライブ場面のように感じられたし…。
ただ最初の方でのジュリーと中山麻里サンとの濃厚なベッドシーンは圧巻。まだ三田村邦彦氏と結婚前の麻里サンの細身な肢体に不釣合いなくらいの見事なバストは垂涎モノ。ベッドに重なって揉みモミされる乳房の量感は、ジュリーの手に余るほどの豊満ぶりで、ソノ場面だけ僕がジュリーに成り代わりたかったくらい!結婚後に三田村氏にあのオッパイを独占されたと思うと、相当にジェラシーを感じたけれど、離婚された頃にはソレほど妬ましくもなくなった。
by リトル・トム (2015-09-24 16:18) 

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