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(V)『太平洋のGメン』(1962年 石井輝男) [ヴィデオ]

ニュー東映印だったが、カラー作品で大作の風格。舞台も対馬から神戸、横浜へと移動する。
冒頭釣りをしていて変なものを釣り上げる主人公の素性が最後までわからない。ヤクザ崩れのようだが、なぜあんなところで釣りをしていたのか。横取りされたブツ--密輸宝石らしい--をなぜ執拗に追いかけるのか。さらに、対馬から勝手に主人公の後を追いかけてくるバアの女の行動も理由がよくわからない。(女とともに移動していくのは「地帯シリーズ」の趣き。)それに加えて、神出鬼没の千恵蔵御大は何者か、などという設定に疑問をもっていたら、この映画には乗れなくなってしまう。主人公と女の積極的な性格と行動が物語を推進する力なのだ。
とはいいつつも、そこに対馬の海賊と思しき若者たちが割り込んでくるのは、話を詰め込みすぎでわかりにくく、彼らの存在は不要だったのでは。その海賊たちも途中で撃退され、最後は密輸組織がGメンによって無事逮捕されるのであった。
ドラムスだけの音など、河辺公一のジャズ音楽がよかった。
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