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(B)『リアルの追求 映画監督小澤啓一』(小澤啓一著 千葉慶編 ワイズ出版刊) [本]

小澤監督が手掛けた映画およびTVドラマ作品一本一本について丁寧に聴いた本。作品の内容にここまで特化したものは実はあまりない。(個人的には、日活の他の監督などの挿話をもっと聴きたいところではあるが。)
それは、小澤監督の記憶力と誠実さ--他人のことを悪く言うのは避けているふしがある--、加えて小澤作品をよく見た上で話を引き出している千葉慶の手腕によるもの大。小澤監督という切り口から見ると、日活後期のニューアクションがまた違った様相を呈する。
自分で脚本を書くと、演出の時にそれ以上膨らまなくなってしまうから、他人の脚本で映像を膨らませる方がよいものができると言い切る小澤監督は、映像で勝負する。75歳まで切れ目なく仕事を続けていたのは、職人気質と周囲がそれ必要としたからだろう。
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