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(V)『ワンダフルライフ』(1999年 是枝裕和) [ヴィデオ]

よくこんな話を思いついたものだ。亡くなった人たちが天国へ行く前に一週間かけて、一番思い出に残っていることを選び映像化すると今後その思い出とずっと過ごせるようになる。
亡くなってその場所に着いて思い出を考える人たちと、聞き取りをして映像化を差配する人たちの様子を、誰かひとりを集中的に描いたりしないところや、キャメラに向かって話すように撮っているところなどドキュメンタリー風。しかし、それだけでは序破急のドラマにならないので、聞き取り者として働いている人たち--何らかの理由で自分たちは思い出の世界へ行かない--に変化が起こる方向に話が進む。
もう少し劇的な結末やひねりがほしかったところではあるが、死者の世界なので温度は低いまま終わるのがふさわしいか。
90年代は、現在活躍している俳優と昭和の俳優--由利徹、谷啓、内藤武敏、三木のり平など--が共存していたことが感慨深かった。
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