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(V)『吠える犬は噛まない』(2000年 ポン・ジュノ) [ヴィデオ]

原題は「フランダースの犬」だそうで、カラオケで歌われる歌は、日本のアニメの主題歌。このアニメと比較し、ソウルの団地の人と犬をおもしろおかしく描こうというのが意図のようだ。禁止されているのに団地の部屋で犬を飼う人、鳴き声がうるさいからと犬を殺してしまう人、犬をたべようとする人--これは韓国ならでは--、皆自分勝手な人たち。
講師から教授に出世したい男と、団地の管理事務所に勤める女というまったく関係のない二人を交錯させていく進め方も面白いが、小さいネタが可笑しかった。ボイラー・キムの話、おばあさんの遺言である切干大根、トイレ紙で距離を測るなど。
犬を助ける場面のような見所となるところでは、スローモーションを使っており、すでにポン・ジュノ印が刻まれていた。
面白かったけれど、主人公が嫌った犬たちは非道い目に遭ったのに、自分の家の犬は救われ、さらに出世もかなうというのは、何やら理不尽な気がしないでもない。
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