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(V)『やくざの横顔』(1970年 小澤啓一) [ヴィデオ]

殺伐としたヤクザ映画ではあるが、冒頭主人公が船員として働いていた船が横浜につく場面は、明るく始まり、船が出航する最後もその雰囲気。
主人公は、刑務所で二年、船で一年過ごし、ほとぼりが冷めたはずだったが、引き続き命を狙われており、実家のある北九州へ戻れない。しかたなく、バア兼ホテルをねぐらとするが、そこの主人と娘、偶然遭った謎の女など、周囲の人たちがハードボイルド風味。(ホテルの主人が彼のためによくしすぎる感はあったが。)
最後は、ヤクザ映画の形式で、悪い奴らを懲らしめに行くが、殺してしまえば刑務所へ逆戻り、さりとて中途半端だと盛り上がりに欠けるという板挟み状態を何とかうまくまとめて、爽やかな結末。
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