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(映画)『お嬢さん』(1961年 弓削太郎) [映画]

主人公は女子大生。友だちも含めその結婚観は進歩的で割り切っている。この時代、都会の裕福な家庭の「お嬢さん」は、すでに新しい女性になっていた。主人公があっさり結婚する成り行きは、ほとんどお遊びのよう。
ハイカラな料理を勉強してよき妻になろうと努めるが、夫が浮気をしているのではという疑心に取りつかれて家出をしたり、結局は普通の主婦になっていく。遊び人だった夫は、結婚してからは妻を一途に愛していたことがわかり、めでたしとなる。
公開時期がほとんど同じだが、若尾と野添の掛け合いは、この作品を助走として、『婚期』の息の合った姉妹へと発展した。大学が一度も登場しないこともあってか、二人が大学生には見えなかったが。
あんこ巻きを焼きながら、「やいてない」と言う場面が可笑しかった。「永すぎた春」という同じ三島原作映画を意識したセリフがあった。
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