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(映画)『新婚日記 恥しい夢』『新婚日記 嬉しい朝』(1956年 田中重雄) [映画]

合わせて90分弱の連作。
結婚と同時に転勤で熊本から東京に出てきた夫婦。外国へ行った教授の家を借りられることになり、楽しい新婚生活が始まるはずだったが、、という話。熊本から出てきた女学生を預かることになったり、電話を近所の人たちに貸すことにしたため、昼間人の出入りが激しく、二人きりにある時間がない。
夫が世旧不満を募らせていく様は艶笑喜劇の気味あり。当時のサラリーマン夫婦の暮らしや周囲に暮らす人々--隣の家には十二人の子供--の生活がよく出ていた。
後半は、前半の最後に教授が戻ってくることになったのを機に、二人が踊りの師匠の家に引っ越したあとから始まる。家賃や家具、電化製品のために、夫婦が働く話が主で、夫は残業-電話工事の手伝いをする--、妻は炊事婦とそれぞれ相手に内緒の仕事をする。(そんな中でも、洗濯干し物の中で抱き合ったりして、人目を盗むのがうまくなった。)
新しい登場人物として、踊りの師匠の元旦那と、上京してきた夫の父親が登場し笑わせる。斯様な状況も当時はそのへんでよく見られた情景だったのだろう。
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