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(L)三上寛@MANDA-LA2(03/20/2020) [ライヴ]

デビュー50周年記念と古稀を祝うライヴ。この日はまさに三上寛70歳の誕生日。いつもより早めに会場についたが、結構人が多くて驚く。ちょうど70人入ったとか。
この日は、あかぎしほという関西のピアニストが「助っ人」として来ていて、リクエスト曲対応で来ているのかと思っていたら、最初から最後まで二人の演奏だった。

会場が暗くなり「誰を怨めばいいのでございましょうか」のレコードがかかって、二人が登場。レコードの音にかぶさるようにその曲を演奏し始める。続いて「カラス」と最初から特別メニュウだ。と思ったら、前半は普段のライヴで歌っている歌という前口上があって、いつもの曲たちが演奏される。
しかし、演奏はいつもと同じではない。あかぎが弾くピアノは、三上のギターを煽るように叩かれ、三上もトシのドラムスに対抗するときのようにギターをかき鳴らす。あかぎしほはジャズピアニストなのだとわかったが、彼女の弾く自在な音は、三上の歌と同じくらいこの日の聴きものだった。
何度も聴いている「ダニィ坊や」の元が、上村一夫にあったというのは初めて知った。また「楢山節考」に続けて「十三の砂山」という青森民謡が歌われた。
結構MCもあり、前半はちょうど一時間。

休憩を挟んだ後半は、今回リスエストを募った中から歌うということで、珍しく歌詞カードが置かれていた。歌われた曲は、やはりというかすべて70年代の曲で、曲単位で思い浮かべるとどうしてもそうなってしまう。
三上は、最初の「赤い馬」などは歌詞カードを見ながらたどたどしく歌っていたはいたものの、多くの曲は普段歌わないのに、身体の中に入っているようだったのが驚き。
ボブ・ディランが昔の曲を編曲して歌うように、三上も今の演奏スタイル--Am Dm Em ときどきB7--で歌うので、すべて同じように聴こえ、懐かしいという感じがしない。昔の歌を聴いて、三上が今歌いたい歌を聴くのが一番だと確信した。(「このレコードを盗め」アルバムと同じ「なかなか~なんてひどい唄なんだ」が嬉しかったけれど。あと「ストリッパーマン」)

アンコールの「典子は今、愛のテーマ」だけは、ピアノ演奏をバックに、三上がハンドマイクで、オリジナルの美しいメロディ通りに歌い、感激。これぞ特別仕様!私がリクエストした曲は歌われなかったが、この曲を選ぼうかと悩んだので、リクエストに応えてもらったも同然。
高知からのアルバム発売も、一旦終わりにしたようだし、これからの新しい活動を期待したい。

<セットリスト>
1. 誰を怨めばいいのでございましょうか 2. カラス 3. 甘丹香草 4. 山を歩く船 5. 青氏 6. ダニィ坊や 7. やさぐろ節~十三の砂山 8. 楢山節考 9. 十九の春~夢は夜ひらく~戦士の休息~夢は夜ひらく~十九の春~教訓Ⅰ~十九の春// 
10. 赤い馬 11. おど 12. 青森県北津軽郡東京村 13. このレコードを私に下さい 14. なかなか~なんてひどい唄なんだ 15. ひびけ電気釜!! 16. パンティストッキングのような空 17. 東京だよおっ母さん 18. 故郷へ帰ったら 19. おととし泣いた夕暮れと 20. 泣けてくるよ 21. 小便だらけの湖 22. さようならと手を振って 23. ストリッパーマン 24. ピストル魔の少年 25. 負ける時もあるだろう /en. 典子は今、愛のテーマ
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