SSブログ

(V)『瀧の白糸』(1933年 溝口健二) [ヴィデオ]

物語の構成がよくできている。
一晩会っただけの恋を三年間会わずに持続させるということにリアリティを与えるために、テンポの良い演出や、物思いにふけったり、思い出し笑いをする瀧の白糸の表情を追う。一方の男性の方は、物静かな抑えた演出で、いたずらに感情を盛り上げたりはしない。
それによって、ラストの法廷での上から見下ろす男性と、下から事実を告白する女性の遣り取りがクライマックスにふさわしく緊張感をもったものとなる。
ラストがよくわからなかったのは、フィルムの散逸のせいかもしれないが、法廷場面のシーンがあれば、結末については云々言わない。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0