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(B)『カメラを止めて書きます』(ヤン ヨンヒ著 クオン刊) [本]

ヤン・ヨンヒ監督の自伝。これまで作って来た作品の背景がよくわかる。
自分に向けられた周囲からの差別よりも、自分の両親に抱く違和感とどう折り合いをつけていくかで長い間苦しんでいたことがわかる。わだかまりがありながら、倒れた父親を看病しているうちに生じた思いというのは、説明することができない肉親への愛情だろう。
『かぞくのくに』という作品は、映画で描かれたような事実があったのかと思っていたが、完全なる創作のようだ。斯様な創作を生み出した兄たちを思う強い気持ちを知ると、またこの作品を見返したくなる。
この著作によって、家族について総括したならば、新しい題材の作品--創作でもドキュメンタリーでも--に挑戦してほしい。
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