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(CD)『LAZY FELLOW』(藤井一彦) [CD]

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The Groovers の藤井一彦 弾き語りソロアルバムが出た。ソロライヴを始めたのは最近だが、今年のライヴで予告していたとおり、アルバムを作ってしまった。全曲感想。
「HELLO LAZY FELLOW」
ボブ・ディランを彷彿させるような言葉の放出。このスタイルが藤井の弾き語りソロのベストな形だろう。ギターも歌も同時録音と思われ、弾き語りぶりがすばらしい。このタイプの曲をもっと聴きたい。
「確信犯的ストレイシープ」
これは「ミスター・ディザイア」風で、本来ならバンドでやるタイプの曲。しかしギタープレイは聴き所満載。カッコいい。藤井は、カーネーションの直枝のように生ギターも電気ギターのように弾く。
「憂国の口笛」
憂国が夕刻にも聴こえるというのは、意識した言葉あそびか。これもバンドでやるスローな曲タイプといえるが、詩に重点をおいているところがソロ仕様。
「今を行け」
このアルバムはすべて生ギター一本弾き語りかと思いきや、この曲はもう一台生ギターがダビングされていた。二台の絡みがいい。
「ウェイティング・マン」
グルーヴァーズの曲をアルバムに入れる意味があるのか、と考えてしまうが、今の時代に改めて歌いなおしたいというメッセージがあるのかもしれない。バックのコンガも一彦が叩いているようだ。やはり名曲。
「MOON RIVER」
ライヴでも演っているので意外ではないが、録音までしてしまうとは。この曲をカヴァーする人たちは、歌っていて気持がよいから演るのではないかと想像するが、一彦の場合は、それ以上にギターが気持いいという雰囲気。スチール弦でなナイロン弦ギターで録音したらもっとよかったのではないか。
「Clover」
ムーンリバーでピークを迎えた流れから、最後の大団円へのブリッジとしては、少し弱い感はあるが、心の中に咲いている白詰草なんて心象風景を歌うパーソナルな曲で、何度も聴いていると味わい深い。
「サムタイム」
一彦の好きな四文字熟語がいくつか登場するところも含めて、一彦らしい歌詞。君に歌いかけているようではあるが、もう一人の自分に語りかけているイメージだろう。わりとあっさり終わってしまう。

普通のアルバム(一応、ライヴ会場とネット限定だが。)として売るには、もう2~3曲追加して欲しかった。おまけのピックが、The Groovers得意の、どこかでみたデザイン(Fで始まる。。)というのが嬉しい。第二弾も期待。
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