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(V)『惡名』(1961年 田中徳三) [ヴィデオ]

自分が正しいと思ったことを正面突破でやり遂げる朝吉。やくざな男だが、型式に縛られることはない。そして、彼の人柄に惚れて、組を捨ててまで付き従う貞吉。
物語は女絡みで盛り上がりに欠けるが、二人のやりとりと小気味よさに乗せられる。
因島の女親分の登場場面、暗い部屋から顔が次第に見える演出は、撮影の宮川一夫の腕の見せ所。登場した浪花千栄子が主役二人を呑んでしまうほどカッコいい。朝吉が彼女に叩かれ、それに耐えるのがクライマックスとはなかなか渋い。
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