(CD)『東京ファミリーストーリー』(赤い疑惑) [CD]
あいかわらずしょぼいジャケットでいいぞ、と聴き始めると、音は相当しっかりしていて、CDのフルサイズくらい長く、入魂感がひしひしと。機械で作ったトラックを鳴らしてラップ、という手法ではなく、バンド演奏にこだわり、ロックな歌も多く、ヒップホップのスタイルにはこだわっていない。ジャケットのようにタイトル曲は似非ラテンフレーヴァー。
しかし、何より歌詞がすばらしい。家族や自分の毎日の暮らしを、気負わずに素直に歌う。フリーターをしながら音楽活動をしているという現状を、肯定も否定も、楽観も悲観もするのではなく、ありのままに描写している。同世代の人々に、大いなる共感を呼ぶのはと思うのだが。
「なんとなく人生」は特に名曲。
「どこにいたって/どこかにいたって/オレがいきがって/一人前ぶったって/いつもどうしたって/そこにある/どうしても東京の家族」(「東京の家族」)
2009-02-07 07:46
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0