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(CD)『唖蝉坊は生きている』(監修 藤田まさと) [CD]

オリジナルは昭和48年に発売。下記の本と重複しているところもあるが、各曲の添田知道の丁寧な解説が嬉しい。選曲もまだ唖蝉坊と名乗っていなかったころの初期の「壇の浦」から始まり、順番に重要曲が網羅されている。
録音に関する情報はないが、高田渡を除いて編曲者が佐伯としをとクレジットされており、このアルバムのためにいろんな歌い手を招いて新たに録音をしたのだろう。
バックの楽器は、昔を思いおこさせるクラリネットを使用したり、チェンバロや、「ラッパ節」ではトランペットを使ったりしてヴァラエティに富んでいる。
添田知道自身が歌っている三曲が聴き所で、浪曲師のような歌声は、他の人とは雰囲気が異なる。「都節」「のんき節」は一番しか歌っていないのが、残念。長いフルヴァージョンを聴きたかった。
三曲入っている高田渡のものは、当時既発であった彼のアルバムから採ったと思われるが、高田が原曲の歌詩をたとえば、「新わからない節」では、「ミニやマキシ」とか「ドルショック」「BG」などとその時代の言葉に代えていたことに今更ながら気づいた。(文士→テレビの変更は必要なかったと思うが。)唖蝉坊の歌を並べた中で聴くと、高田の歌は70年代フォークとはまったく異質であることもわかる。
あと、3、4曲は追加できたのではないかと思うが、これも同時に復刻された昭和43年発売の『大正の流行唄』(添田知道監修)には、ここに収録されていな唖蝉坊の歌がいくつか入っていて、重複を避けたのかもしれない。
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