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(V)『誘惑遊女 ソラとシド』(2015年 竹洞哲也) [ヴィデオ]

どこで撮影したのかわからないが、海沿いの解放的な場所が素晴らしい。
今どき、チョンの間を謳った売春宿などというものはありえないと思うが、登場人物の人間関係の暖かさに不自然な設定には思えなくなる。(しかし客は一度も現れない。。)
歳とった父と息子を除けば皆赤の他人なのだが、本音を言い合いながら楽しそうに暮らす人々は本物の家族に見えてしまう。それが『赤線地帯』よろしく店を閉じなければならないことになり、離れ離れの新しい生活に進んでいくことになる。
同じ竹洞監督、小松脚本の『背徳の海』もやはり舞台は海の近くの家だったが、竹洞監督は暗い話よりこういう明るい方が合っている。物語に大きな葛藤がない--ひとり思いが叶わなかったけれど--ところに逆に心地よさがあった。
そして、最後に女二人がお風呂に入りながら語る場面がまさに必殺技!おならで締めるとは何て洒落てる!!
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