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(V)『源氏九郎颯爽記 白狐二刀流』(1958年 加藤泰) [ヴィデオ]

二つの刀を入手し宝のありかがわかった主人公が宝の場所に着いたところから始まる。そこには黄金の菩薩像だけがあり、義経が子孫に残したかったのは財宝ではなく心持ちであったというのを冒頭であっさりばらしてしまう。
この続編は加藤監督自身が脚本を書いていて、宝さがしの面白さより、登場人物が見たことのない宝に妄想を抱いて、当初三千両と噂していたのが、八千両と金額が勝手に上がるあさましい様子と、勤王派、幕府に使える役人、商人、貿易のために来ている外国人など幕末の時代を意識した立場の違う人々の描き分けに力を注いでいる。(前作では江戸時代というのはわかったが、幕末という時期はことさら意識させられなかった。)
今回は主人公に長屋の住人という味方が居るため主人公が正義の味方のようになってしまった。また、主人公が徹頭徹尾白装束なのは設定上仕方がないとしても、最後は眠り薬をかがされたはずなのに、普通に闘っていたのはいかがなものか。
幼馴染の、昔は惚れていたに違いない女性との会話をじっくり見せるのは夜の橋の上。
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