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(映画)『源氏九郎颯爽記 濡れ髪二刀流』(1957年 加藤泰) [映画]

最初の源氏九郎の登場場面。倒れている女のところに後姿の着物のそでが画面に入ってくる。キャメラは下から見上げるような位置だし、後年の固定画面の片鱗が出ていてゾクゾクした。
物語は、義経が残した財宝の場所が記された二本の刀を奪い合うという話だが、狙っているグループが三つほどあって、主人公にとってはそれらすべてが敵。
できるだけ斬り合いにならないように逃げるという手法を使うところにも加藤監督らしさを見たが、最後の斬り合いはさすがに逃げられず、ここは逃げながら斬るという方法--もちろんキャメラも一緒に移動する--を使っていた。
情感という点では、最後に主人公と敵地まで乗り込んで死んでしまう女性よりも、吹き矢の使い手のお竜という女性の主人公への思いの方が熱かった。
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