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(V)『雨の中に消えて』(1963年 西河克己) [ヴィデオ]

田舎--映画の中で場所の言及はなかったが秋田らしい--から出てきた三人娘が、東京で共同生活をしながら、それぞれの道を歩む。大学、洋裁学校、出版社勤務とそれぞれ当時では先進的な立場。
三人の関係を巡る話ではなく、それぞれの恋愛を描くことが中心で、最終的に三人三様の考え方が共同生活を発展的解消することにつながっていく。
石坂洋次郎らしく、各自の恋愛観が随所で語られる。(結婚と結びつかない恋愛など。)スキーで怪我をして先生と小屋で一晩明かしたことを赤裸々に二人で議論する場面も石坂らしい状況設定だが、そのあとで先生の婚約者への意趣返しをする場面がよかった。三人娘の中で一番出番が少なかった十朱がおいしいところを持っていた感じ。
セクハラ代議士、それを叱る奥さん(伊藤雄之助と轟夕起子1)というところにも、新しいものを感じた。
オートバイの二人乗り--もちろんヘルメットなし--場面が、吹替ではなかったのは吃驚。最後の、傘を回り込むようにして写した接吻場面には、大変感心した。
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