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(B)『「わたしのはなし 部落のはなし」の話』(満若勇咲著 中央公論新社刊) [本]

映画を見る前に本を読むのは反則なのだが、見に行こうと思いつつも、普段より高い料金に二の足を踏み行かなかったため、せめて本でもと。。
そうしたところ、著者である監督がどうしてこの作品を作るに至ったかという経緯が、処女作の失敗から始まり、作品の方法論・技術論まで、思索の過程も含めて具体的な言葉で書かれていることに大いに感銘を受けた。
大学生時代、原一男監督から受けた指導のことや、著者の思考の種となった映画作品や本などの例示も、著者の人となりが伺い知れて大変興味深かった。
「『ことば』によって被差別部落が作られてきた以上、『ことば』を作り出す社会や文化が変わらない限り、そう簡単に差別が消えることはないだろう。」とは、すぐれて卓見。
著者の今後の作品に大いに期待するが、そのまえにこの作品をぜひ見なければ。
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