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(映画)『セフレの品格(プライド) 決意』(2023年 城定秀夫) [映画]

後篇は、医者の男の前に新しい女性--若い娘--が現れ、主人公は彼と別れることになるという展開。その心の傷を癒すかのように、主人公は若い男と体の関係になる。彼女の会社で清掃の仕事をしている男とすれ違う場面から、仲良くなって会社で目配せや合図をするしぐさを捉える場面のうまさは城定監督。一方で、彼女がチンピラたちに襲われる場面は、実際に何が起きたのかよくわからず、このあたりは城定監督のやさしさのせいか。
そして、城定監督も拳闘映画に挑戦となるが、試合場面は長回しではなかったが、本格的で及第点。(役者のうまさもあるのだろう。)
医者はそのまま出て来なくてもよいくらいだったが、やはり最後に絡んでくる。こうなると、紋切型とはいえ、本当の恋人同士になるのがありうべき結末と思うが、男の口からは最後までそのようなセリフは出て来ず、ごまかされたような感じ。
その代わり、若い二人に関しては、加藤泰『お竜参上』の雪の今戸橋を再現した、女から男へのみかん手渡しがあって、退院後連れだって食事に行くという将来の結びつきを暗示させる展開。
締めが、再び同窓会の場面というのが洒落ていて、主人公が家で化粧する場面から、前篇の冒頭をそのまま繰り返しているかのよう。同窓会への男の登場の仕方まで一緒にして、二人の気持ちのつながりは全然違うことを強調してみせる。
後篇には城定映画お馴染み山本宗介や麻木貴仁が登場。
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