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(V)『日本のいちばん長い日』(1967年 岡本喜八) [ヴィデオ]

大作を橋本忍の脚本を得て、注文どおり堂々たる風格のある作品に仕上げている。
だがよく見ると、おなじみの岡本組俳優総出演とあわせて、2時間40分、全編クライマックスともいえるつくりは、岡本ならではである。何かに憑かれたような反乱軍の人々の演技は、実際に岡本が見た軍人の姿なのではないか。
なるほど、この作品を踏まえることでさらに『肉弾』の意味が深まる。
終戦を知りながら、特攻隊に行かせる上官の心のあり様はどこにあったのか。一番心が痛んだ場面であった。


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