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(V)『黒木太郎の愛と冒険』(1977年 森崎東) [ヴィデオ]

黒木太郎という人がどのような人物か最後までわからない。岡本喜八も含めて多くのくせのある俳優がでているのに、各シークエンスがからまわりして面白くないのはなぜか。パーソナルな映画として脚本をつめないまま撮影に入ったか。それともそれが狙いだったのか。黒木太郎は映画のスタントマンらしいが、アクションが伴っていないのは皮肉か。
また回想シーンが何度かでてくるのも、好もしくない。それによって説明しようとしているし、さらにセリフも説明的のものが多い。今を生きる人々に過去は必要ない。
佐藤勝のしんみりした旋律は心に残る。


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