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(V)『第8監房』(1956年 阿部豊) [ヴィデオ]

題名は、逮捕された主人公が収監される警察署の房の名前。軍隊で部下だった男が警官として、留置場の番をしていて、彼の手引きで主人公が一時間だけ房を抜け出すサスペンスがある。
突飛な点はそれだけでなく、ヒロインがしつこくつきまとってくるヤクザを拳銃で撃ち殺してしまうという意外さ。そのあと主人公がどう行動するかが見どころだったが、彼はあっさり逮捕され、女はヤクザたちによって殺されてしまう面白みのない展開。
そもそも、主人公が、軍隊で意地悪な上司を撃ち殺してしまったことをずっと悔いていたり、その上司の奥さんがヒロインという設定自体がよくなかったか。
留置場にいるさまざまな男たちや、捨て子の面倒も含めて、警察署が庶民に親しみやすい雰囲気を醸していたところが見どころか。
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