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(V)『武士道無残』(1960年 森川英太朗) [ヴィデオ]

主君が若くして死んでしまい、同年代の若者が初七日の内に殉死を命ぜられる。彼が不憫だと、嫂が彼を男にして、切腹の場に送り出すが、その時幕府から今後殉死を禁ずるとの命が届く。
意味のない規則に縛られた武士の不自由さと、主人公と嫂の恋愛がうまく絡めてある。最後まで高い緊張感が持続されているのは、俳優のうまさと、引きの画を組み合わせて、空間を見せるようにしていたから。二人が抱き合う場所が、松が植えられている浜辺という屋外というのも工夫されていた。
切腹時の等間隔に鳴り響く音を始めとする、真鍋の音楽もそれに貢献していた。
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