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(映画)『わたしのかあさん-天使の詩-』(2024年 山田火砂子) [映画]

現在養護施設の院長をしている女性が、知的障がい者であった両親のことを回想するという内容。
説明がかったセリフや、いかにもという演技と先の読める展開は、教育映画を見ている気分になったが、話の中心となる、回想場面での母親--常に明るい--と小学生だった主人公とのやり取りは無理がなく、素晴らしかった。殊に、主人公が母親が障がい者だったと知って、衝撃を受け、周囲に本音をぶつけるところは、身につまされる迫真ぶり。演じる、落井実結子なる子役が完璧。
徘徊老人、障害者年金を当てにする親、ウクライナ戦争反対など、話の主題と外れたものまで言及していたのは、92歳だという山田火砂子監督が、主張としてどうしても入れ込みたかったのだろう。
主人公は、母親と二人の写真を何度も見て、彼女のことを回想していたが、父親がどうなったのかは、描かれず仕舞い。
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