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(V)『戰艦大和』(1953年 阿部豊) [ヴィデオ]

日本が米国から独立した翌年にもうこれが作られたというのは、大和の物語は、日本人の琴線に触れるものなのだろう。この作品もその路線に乗って、玉砕を当然のこととして出航準備をする乗組員たち--若い兵士たちは船に乗せないという決断も--の様子を黙々と描く。部下思いの官たちが、みな自分の立場をわきまえて行動する様が胸をうつ。そして、「生き抜いた者こそ、真実次の戦争を欲しない」という反戦の主張で締めくくられていた。
戦闘場面の特撮はよく出来ていたし、船をどう大きく見せるか--甲板に多数の人が整列している画!--という工夫が随所になされていた。
應援監督の松林宗惠--應援撮影もいた--は、これが『連合艦隊』につながる戦争ものの初めだったか。
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