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(V)『モリコーネ 映画が愛した音楽家』(2021年 ジュゼッペ・トルナトーレ) [ヴィデオ]

エンニオ・モリコーネが手がけた映画音楽を、本人へのインタヴュウと映画の映像と、多くの人のインタヴュウを交互に見せながら、順番に紹介するドキュメンタリー。手がけた作品について本人に順番に訊いていく本のような内容なので、2時間38分という長尺になり、その中に序破急はないのだが、それぞれの挿話に驚かされながら、最後まで連れていかれる。
作曲を手がける以前はトランペット奏者だったという事実と、作曲を始めてからは、現代音楽のような実験的な音を指向していたというのが、興味深かった。1968年から69年にかけての活躍はすさまじかったことがわかる。
イタリアを拠点にしていたので、題名さえ知らない作品がたくさんあったのと、モリコーネが音楽を担当した作品はあまり見ていないことを認識した。
『ヘイトフルエイト』が初のアカデミー音楽賞受賞作という事実は、ずっと活躍していたのに、B級とみなされていたのだろう。今や、一流の音楽家として正統に評価され、とりわけ若い人たちの尊敬を集めているというのが、映画のまとめ。
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