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(L)Al Kooper & The Funky Faculty@渋谷O-EAST(04/15/2008) [ライヴ]

アル・クーパーの日本公演も2003年以降たしか四回目。日本が気に入ったとみえる。最初の来日時には行ったが、その後は行っていなかった。昨年出たアルバム『White Chocolate』が素晴らしかったので、久々に駆けつける。
最初に司会者を出すところは、米国でのマナーか。紹介されて本人がひとりで登場。キーボードの弾き語りで始まる。キーボードは、愛用(と思われる)木製オルガンとその上に大きい(古そうな)シンセの二台。ヴォーカルマイクは、ワイヤレスで小さいのが口元についている。声を張り上げるスタイルではないので、これは有効。歌がクリアに聞こえた。
二曲目からギター、ドラムス、ベースと加わり、インスト曲を。バンドはあとサックスとトランペットを加えた5人。以前見た際には、もう少しホーンが居た気がするが、メンバーは基本的に変わっていないようだ。過不足のない手堅い演奏。
前半は、ひとつ前のアルバム『Black Coffee』からの曲が中心。中盤で、ドラムスとベースに、アルがギターを持った三人で、(自分のギターではなく、ギタリストのを借用しているのが、身軽にツアーをしている風でよかった。。)自宅セッション風にさらにリラックスした演奏を聴かせる。最初の曲は好きなFreeの曲だと言っていたが。。「I can't keep from cryin' sometimes」も演った。
オルガンに戻ってのバンド演奏は、スペシャルゲストを紹介、というので誰かと思ったら、三味線の上妻宏光だった。前回の来日時に知り合ったと言っていたが、突飛なゲスト。ブルースプロジェクトのために書いたインスト曲「Flute Thing」で、メンバーがソロを回す演奏ではふうんという感じだった(アルがキーボードで三味線の音まねをしていたのは笑った。)が、次の曲は三味線でブルースギターを弾く、それでいて三味線独特のフレーズもありという演奏で、ロックバンドに溶け込んでいて感心した。いいもの見せてもらいました。アルも日本にこんなブルースプレイヤーが居たとは!と言っていた。
上妻がひっこんで、いよいよ新アルバムの曲が披露される。ドラムスが叩き始め、ギターが入り..ディランの「It takes a lot to laugh」のカヴァー。アルバムでもそうだが、この曲だけは演奏自体にディランが感じられる。不思議。続いてメンフィスのお祝いのために書いたと言っていた「Staxavility」を。これは名曲。オーティス・レディングとかサム&デイヴとか歌詞にでてきて、チャボや清志郎の歌のようだ。そういえば、アルバムではMG'sのメンバーが参加していた。ここからもっと行くかと思っていたら、新アルバムからの曲は「I love you more than words can say」で終わり、最後の曲「Comin' back in a cadillac」へ。曲の後半アルが客席に降りてきて、歌いながら、のっそりと歩き回る。近くを歩いていったが、汗もかいておらず、威圧感があった。。そのまま、ステージに戻らず本編終了。
アンコールは、日本でしか演奏しないと言っていた「Jolie」一曲のみ。ぴったり二時間。
もっと聴きたかったが、アルの家に遊びに来たようなリラックスした雰囲気が心地よかった。

終演後のサイン会にも参加したが、CD売り場にセカンドアルバムの『孤独の世界』は、「本人のお気に入りなので、これを出すと喜びます」と書いてあって笑った。動物にえさをあげるのではあるまいし。。。でもって、サインしている本人は、置物みたいで、演奏しているときとは雰囲気が違った。本人のWeb Siteから購入した『White Chocolate』のジャケットに書いてあったサインは、本物だったと確認できた。。。
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