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(CD)『Christmas in the Heart』(Bob Dylan) [CD]

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クリスマスソングには興味がないが、ボブ・ディランだからと聴いたら、これがなかなかよい。15曲の中で知っているのは2曲。最初の「Here Comes Santa Claus」も類似曲を聴いたことがあるだけかもしれないので、そうなると「 Winter Wonderland」1曲だけ。ディランはラジオの選曲をするように、古いクリスマスソングを選んだのだろうか。(クレジットを見るとトラディッショナルは4曲)
いつものバンドメンバーに加えて、マンドリン、アコーディオン、ヴァイオリンを演奏するミュージシャンとコーラス隊で、美しい音楽が奏でられるところに、最近さらに低音がかってきたディランの荒れた声がかぶさるところが面白い。ディランはメロディーをくずさず、リズムに乗って歌っている。「Must Be Santa」なんて、ポーグスのアイリッシュパンク風の曲を早口で歌い、コーラス隊と掛け合っているとこは、笑いを禁じえない。
この曲を含む 「O' Come All Ye Faithful」あたりからの中盤は、アイルランド民謡風の曲が並び味わい深い。と思っていると、 「Christmas Island」というハワイアンが登場し、また度肝を抜かれる。ディランとハワイアン....この組み合わせは貴重だ。 最後は、賛美歌風の「O' Little Town of Bethlehem」で締めくくられる。
楽しんでいるディランの姿が浮かんできて、繰り返し聴きたくなる楽しいアルバムだ。
ジャケットの裏には、サンタクロースの格好をしたセクシーな女性の写真が。これもディランの冗談かと思ったら、50年代に活躍したBettie Pageというピンナップガールの写真だった。昨年亡くなったとのことで、追悼の意味もあるのか。

おまけがついているかと思って輸入版でデラックス・エディションを買ったが、紙箱にCDの他、ジャケットの絵のクリスマスカードと封筒が5セット付いていただけだった。米国人なら喜びそうだが、クリスマスカードなど出さないし、ならば、500円以上安い通常版でよかった。。。
このアルバムはFeeding America という、米国内で貧困者に食糧を供給する団体への寄付のために企画されたらしい。日本での売り上げは、日本で食糧が必要な人のために遣われればいいのに。
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