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(V)『千客万来』(1962年 中村登) [ヴィデオ]

これも家族の結婚を主題にしていて、『秋日和』の流れがそのまま続いているような感覚があった。
主人公二人の結婚式の場面が映画の真ん中あたりにあって、そこに出席している人たちをキャメラが捉える。同じ場所には居るのだが、考えていることは皆バラバラで、これから先起こることも皆違うというのを逆に確認することになる場面だ。
その後、結婚してしまった二人からキャメラは離れるかと見ていたら、二人の結婚生活を中心に描きながら、周囲の人たちが結局皆円く収まる方向に進んでいく。伊藤雄之助が少しも社長らしく見えないが、愛人だった女性も気持ちよく去っていく。
岡田と佐田の夫婦は、主人公たちの見本となる立場で、互いに仕事を持ち、それぞれが家事をやる日を決めて交代でやっているという現代的な夫婦。二人のコミカルな演技が生きていた。
この雰囲気はと思ったら、これも正月映画だった。
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