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(L)Bob Dylan@ZEPP TOKYO(03/29/2010) [ライヴ]

今回二度目の観覧。
いきなり「雨の日の女」で始まり、盛り上がる。この曲や「我が道を行く」は、原曲のアレンジはそのままで、そこにディランの投げつけるようなヴォーカルが乗るスタイル。「It's All Over Baby Now, Baby Blue」は前回見たときも二曲目だったが、今回はディランはハーモニカではなく、電気ギターを弾く。そういえば、以前とは違い、サンボマスターのようにネックを立てるギターの弾き方をしている。チャーリー・セクストンとの弾き比べがここでも見られた。
バンドをよく見ていると、メンバーがディランの方に注意しているのがわかる。ZAZEN BOYSのごとくディランのプレイを見て呼吸を測っている感じ。その緊張感がバンド演奏をみずみずしいものにしているのと、レパートリーをいくら増やしても平気な要因か。
この日は、前に見た時と後半の固定曲5曲を除けば、2曲しかダブっていず、改めて観客を満足させながら、我が道を貫くスタイルに恐れ入る。曲の流れも強と弱をとりまぜながら、一本調子ではいかないように工夫されている。照明が暗いと感じたのは、後ろから演奏者に当てるピンスポットライトを使っていないせいもあると発見。
後半の「Cold Iron Bound」からの曲群の多様さが素晴らしかった。この曲は地鳴りのような思いリズムに負けじとディランの歌もドスが利いていた。続く名曲「Desolution Row」は、速いテンポだが、基本は原曲のアレンジに沿っていた。「The Leevee's Gonna Break」は軽快なシャッフルビートに乗せて、バンドメンバーが演奏を競い合っていた。ディランのキーボードプレイもノッていた。そして、「When The Deal Goes Down」は、三拍子の私の琴線をくすぐるコード進行の曲。(サビの部分は「くよくよするなよ」と同じか。)藤井一彦がカヴァーしたら、必殺の曲となるだろう。
ここで照明が一番明るくなって、「追憶のハイウェイ61」になって、おなじみのエンディングとなるのだが、この日は最後の曲がなんと「Forever Young」だった!言葉もない。
アンコールは同じ三曲。「見張り塔からずっと」のロックな演奏は、まだまだ現役として転がり続けていく表明のようで、前回以上に感銘を受けた。
とここで、ステージに向いて並んで終わるはずが、この日はあり得ないことが。再びステージに帰ってきて「風に吹かれて」を。この曲もブルースのセッション風アレンジだった。ディランは最後にキーボードを離れ、真ん中でハーモニカを吹く。このアンコールは日本公演への感謝の気持ちなのだろうか。その後、メンバーとステージに並んだディランは、無表情ではなく、機嫌よく観客の歓声に応えているように見えた。
数年後とはいわず、また近い将来是非日本に来てほしい。
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