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(B)『アメリカ映画に明日はあるか』(大高宏雄著 ハモニカブックス刊) [本]

著者がキネマ旬報に連載している「ファイトシネクラブ」から米国映画に関する文章を集めたもの。2000年から始まっていて、DVDではなく「ビデオを買う」などという部分に世の中の変遷を感じる。
著者の映画鑑賞は、特にハリウッド大作映画の場合、混み具合を予想しつつ、劇場、時間を決めるところから始まる。事前にネットで状況を確認したり、席を予約するなどはしない。満席で見られない場合もその時点で善後策を考える。こうすることによって、興行に対する勘が養われ、人々の映画の嗜好の変遷を膚で感じることができる。そこから見えてくる作品全体の評価は、誰も真似できないものだ。
米国大作映画から遠ざかっている私にとって、興味を強く惹く内容ではないけれど、著者の映画に対する鑑識眼に一目置いているので、その点興味深く読んだ。採り上げられている作品のうち何本か見てみたいと思うものもあったし。
日本映画に関する文章を集めた次作も期待したい。
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