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(V)『抜き射ち二挺拳銃』(1952年 ドン・シーゲル) [ヴィデオ]

ドン・シーゲル監督初の西部劇--しかも色彩映画--ということだが、趣きは犯罪映画。ヒロインっぽく登場する女性が、いきなり証人の首を絞めて殺す場面は、女性は華を添える役割の西部劇では珍しい。
早射ち保安官は、熱血漢だが単純で、彼女の色香に惑わされてしまう。それを救うのが彼の助手の若者。冒頭、強盗団に砂金を採っていた父親を殺されてしまった息子と同一人物であったことにしばらく気づかなかったが、こちらは復讐に燃える一途な男ではなく、事態を冷静に見つめて正しい判断を下す頼もしい若者。
となれば、主人公は実質的には若者なのだが、物語を効率よく進めるためか、保安官の脳内音声が入って、主人公はあくまでも保安官。よって最後の闘いの場面も、保安官と強盗団の頭の一騎打ち。このクライマックスは、人数も多く、もっと長く引っぱれそうだったが、あっという間に二人の対決に持ち込まれ、岩山うまく利用して見せる。
保安官に恋していた娘を助けた若者は、彼女を手に入れることに成功して、めでたしめでたし。
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