SSブログ

(V) 『窓辺にて』(2022年 今泉力哉) [ヴィデオ]

原作なしの自らの手になる脚本で企画が成立するのは、今泉監督の恋愛映画に共感する人が多いということだろう。この作品について言えば、物書きである主人公は、この映画の中で、自らの気持ちを人に話すか、他人の恋愛相談を聴く以外、不倫だとか恋愛映画につきものの行動は一切ない。
観客は、彼に感情移入するというよりも、彼の佇まいを見つめることで、安寧感を覚えるのだ。たとえ離婚という結末になっても。会話だけの作品を143分もの長尺にしてしまう技は、今泉監督ならでは。
たとえば、主人公が喫茶店で人と会う場面が何度かでてくるが、それぞれの店の内装、そして店員の注文の取り方、配膳の仕方にこだわることで、主人公の回りに漂う空気感を作っていく。
最初に登場する後輩?が、運動選手に見えないところは改善してほしかった。
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。