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(映画)『結婚の條件』(1963年 齋藤武市) [映画]

OL--当時はBGか--が結婚相手の条件--月給三万円以上、舅との同居なし--を口々に述べるところから始まる。この作品から十年前の『結婚期』では、有望な男性に女性が群がる構図だったのが、この映画では、女性が将来を見据えて、複数の選択肢の中から結婚相手を選んでいる。男性は結婚した女性に対して積極的に申し込みをするものの、選ばれるとは限らない。
まひるという名の主人公を巡る話は、彼女の結婚相手選びより、同居している義兄の浮気話の方が主の趣き。主人公がすんでのところで止める形となるが、浮気相手の未亡人とその後仲良くなり、主人公がいろいろ相談する相手となる。
十年前であれば、桂木が演じていたような役を、今は淺丘が演じていて、淺丘の方がたしかに輝いていて世代交代を感じさせる。その先輩から、あなたは義兄を好きだったから結婚相手を選べなかったのだろうという鋭い指摘がある。これは見ているこちらも初めて気づいたが、本質をついていた。さすが胸に秘めたような表情は伊達ではなかった。
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