SSブログ

(V)『原作団鬼六 黒薔薇夫人』(1978年 西村昭五郎) [ヴィデオ]

主人公がイタリアから帰国して、自宅へ帰るまもなく、監禁されてずっと責められ続けるという、息を抜くところもない内容。
そのうち、彼女の夫が行為中に心臓麻痺で死んだり、その相手となった若い女が、試し吊りの最中に頭から落ちて死んだり、周囲の人たちが次第に退場して、さらに重苦しくなる。
斯様な話の場合、責められていた彼女が、ひとり新たな道を歩み出す展開になるところだが、今作は、彼女も大仰な最期を遂げる。(首都高速から檻が落下する画はどうやって撮ったのだろう。)
何も知らず、夫の帰りを待ってひとり縛りの練習をする妻で終わるところが、脚本の桂千穂の滑稽か。
西村監督が団鬼六の緊縛ものを手がけるのは、今作が初めてのようだが、そのあと谷ナオミの引退作に指名されるだけあって、彼女の汗まみれの困った顔など、見せ所を心得ている。
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。