SSブログ

(V)『地球の静止する日』(1951年 ロバート・ワイズ) [ヴィデオ]

宇宙から来た未確認飛行物体--円盤--がワシントンDCに着陸して、中から宇宙人が出てくるのは『未知との遭遇』みたい。この時代なので、宇宙人の造形--ロボットと人間そのまま--や特撮に多くを求めないが、円盤が開いて階段がでてくるところなど頑張っていた。
地球の人たちに訴えようとしたこと--宇宙を暴力で開発するなということ--が危険を冒してまですべきだろうかと思ったが、話相手は特定の国ではダメという点は、国際的な視点で感心した。
宇宙人と見えるや敵とみなしてしまうという人々の愚かしさを描いていて、とりわけ自分の名声があがると嘯くヒロインの婚約者には呆れ果てた。(もちろん婚約解消だ。)
最後、彼女は宇宙人と一緒に行ってしまう気配もあったが、そうならず、さらに『スターマン』のような涙のお別れにしていないところが、SFに徹した面白さ。
nice!(0)  コメント(0)