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(V)『太平洋の翼』(1963年 松林宗恵) [ヴィデオ]

太平洋戦争末期、日本海軍は戦闘機紫電改を開発すると同時に、優秀な乗組員を集めて部隊を結成し、米軍に対抗する作戦を実行する。『七人の侍』の面々が司令部にたくさんいて、若者たちを指導する役割。飛行部隊を指揮する三船が、特攻に批判的というところが注目点で、部下の危機に自ら操縦桿を握って助けに行く場面もある。
硫黄島、ラバウル、マニラで戦う兵士が日本に戻るのに、潜水艦が助けに来たり、米軍の船を奪ったり、燃料の少ない飛行機で帰る--荷物や死んだ人を捨てて--するところは、冒険活劇。見所は、やはり戦闘機の空中戦で、円谷英二の腕の見せ所。(特技監督の扱いは松林監督と同等に近い。)
結局、集められた彼らは飛行機もろとも散華するのだが、可哀想というより信念に殉じた彼らの姿に胸を打たれる。
最後は、片道切符で出撃した戦艦大和の護衛をする場面で幕。
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