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(映画)『火の壁』(1959年 岩間鶴夫) [映画]

無理やり犯された女性が彼氏に別れを告げ、犯した男の妻になるも体を許さないという状況は、他の映画で見たことがあるような気がする。それを、阿蘇の大自然を背景に展開しようとする試みは、日本的ではない外国文学の世界を志向しているよう。
女に振られてしまったことで、阿蘇の地で人々の役に立とうと考える主人公--外科医なのに馬の診察もしてしまう--を応援する周囲の人たちが小気味よい。(一方、悪役がちょっと迫力不足。)
物語の重要な展開は、阿蘇ではなく東京で起こるのだが、クライマックスは突然の阿蘇の噴火!
二人を殺さずに、生かして結ばれる展開にしたほうがよかったと思うのだが。
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