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(V)『イヴちゃんの花びら』(1983年 中原俊) [ヴィデオ]

ひとり気ままに放浪していて、先々で知り合った人と親しく関わりを持つ主人公が、何者なのか最後までわからない。
最初に出遭った若者たちは、サーフボードに麻薬を隠して、儲けようとしているようだ。次に立寄った海沿いの屋敷の主人は、家政婦なのか実子なのかわからない娘と関係を持っている。犯罪や醜聞は彼女にとってどうでもいいこと。
ひとりだけ、休暇をとって海山を歩いている男が、彼女の世界に接近するのだが、彼も休暇が終わればやはり自分の世界に戻ってしまう。彼女はつまらないことに拘る俗世間に人々から超越し、嗤い飛ばす存在なのだ。
イヴの記念すべき映画デビュウ作。なかなか魅力的。
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