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(V)『シン・ウルトラマン』(2022年 樋口真嗣) [ヴィデオ]

脚本の庵野秀明は、「ウルトラマン」の世界観に、徹底して科学的な説明付けを施している。(ゆえに特殊任務を持つ隊員たちに制服や武器・乗り物は不要なのだ。)出来上がったものは、SF映画--空想特撮映画--として面白い。ウルトラマンのことをまったく知らない海外の観客に受けるのではないか。ただ内容は詰め込みすぎで、怪獣一体、宇宙人一体、そしてゼットン--ゼットンを怪獣としなかった創作は斬新--ぐらいでちょうどよかったのでは。
これは樋口監督の責かもしれないが、早口のセリフ回しと、人物を撮る際の特異な画面構成--実相寺監督を意識しのか--は、見ていてちょっと落ち着かなかった。
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