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(V)『女猫』(1983年 山城新伍) [ヴィデオ]

これは面白くない。山城監督の演出というより、内藤誠と桂千穂の脚本のせいだろう。その後たくさん作られる、女性主人公が悪者を殲滅するという話の走りかとも思うが、意味不明なところがいろいろある。
まず財界の大物が手下を使って奪おうとしている頭蓋骨だが、復元した顔を破壊しなくても、歯型等で身元はバレてしまうのでは。また、主人公の恋人である女医が突如悪人の手先と変節したのもよくわからず、主人公を撃ったのはいいけれど、死んだところをなぜ見届けない。最後の撃ち合いで、主人公の銃の扱いが玄人はだしなのはなぜというのは、考えてはいけないのかもしれないが。
バアで働いているゲイの人たちをたくさん出演させ、せんだみつおを登場させたのは、山城監督の発案か。
舞台が横浜であることがわかる画を始めに出してほしかった。最後の場面、撃たれた男を抱きかかえる主人公を俯瞰で捉えたカメラがズームアウトして、海の方にパンするという画面は素晴らしかった。
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