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(V)『壊れた心』(2014年 ケヴィン) [ヴィデオ]

殺し屋が娼婦と一緒に逃避行するという短編--中編か--をセリフなしで見せるという趣向は、売り出し中の監督が自主制作で撮るような企画。たとえば石井聰互の『シャッフル』のように。
ところがこの作品は、相応にお金をかけていて、それなりの俳優を集めて、クリストファー・ドイルにキャメラを担当させるという欧州の映画祭で受けそうなアジア映画の装い。素人俳優を使えば、違う良さがでたのではないか。
タガログ語--たぶん--の歌だけでなく、仏語、独語の歌を背後に流してみせる映像は、PVのようだったが、PVとしたら長すぎる。(浅野忠信がトンコリのような楽器を弾いていた。)
背中の刺青が、スタッフの名前の入った絵柄というところには感心した。ケヴィン監督は、音楽もやるらしく、「お医者さま、壊れた心を治して」という主題歌も自作のようだ。
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