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(V)『殺人幻想曲』(1948年 プレストン・スタージェス) [ヴィデオ]

主人公は有名な指揮者。美貌の妻が浮気をしているという情報がもたらされ、妄想が膨らむ。
見どころは、演奏会でキャメラが指揮者の目に寄っていき、目玉の中に入ると場面が変わるところ。背後に鳴る音楽は続いていて、しばらくして気づいたが、この場面は指揮をしながら、主人公が頭の中で思い浮かべたことだった!
演奏曲目が三曲あって--ワーグナーとかチャイコフスキーなど有名な曲らしい--、その都度、違う妄想となる。そして、それぞれあとで実行してみるのだが、予期せぬことが起こってことごとくうまくいかないという喜劇。
始めの妄想は、なかなか手が込んでいて、妻を殺し、浮気相手の使用人に罪を着せるため工作をする。そのために録音機が出てくるのだが、レコードに直接録音ができる機械がこの時代に普及していたとは驚いた。指揮者だから持っていたのだろうが。
実際は、録音機をしまっている場所がわからず、部屋をめちゃくちゃにしてしまったり、手切れ金の小切手を書こうとしてインク瓶をひっくり返してしまったり。
結局浮気の事実はなかったとわかりハッピイエンドで終わる、主人公の独り相撲を楽しむ映画。妄想のおかげでいい演奏ができたのであれば、この先どうなることやら。。
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