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(V)『永遠のモータウン』(2002年 ポール・ジャストマン) [ヴィデオ]

モータウンの社長、プロデューサーや作家たちについての知識はあっても、確かに背後で演奏していた人たちまで思いは至らなかった。デトロイトに住む演奏の名手たちが、スタジオ演奏家として参加しているうちに、メンバーが固定され、ザ・ファンク・ブラザーズという名前までついたという流れ。
この映画は、その演奏者を集めて現地で行った記念ライヴ場面を中心として、間に彼らや関係者のインタヴュウを挟む形式。(再現ドラマも少々。)『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』が流行った直後らしい企画といえるが、演奏される曲が、これもこの人たちが演奏していたのかと楽しめるところが肝心。(個人的には知らない曲が多かったが。)
各楽器複数名の演奏者がいるので、ライヴでもギター三人とかドラムス二人など大人数。そこにいろいろなゲストがヴォーカルで登場する。
個人的に一番はミシェル・ンデゲオチェロ、次にブーツィー・コリンズだったが、よく知らなかったジョーン・オズボーンの存在感にも惹かれた。
ファンク・ブラザーズの面々は、もともと南部からデトロイトの自動車工場などへ職を求めて移住してきた人が多いようで、ジャズ音楽家であったところが重要な点。ジャズやブルースという背景が、ポップ音楽がソウル風味を加えることになり、モータウン楽曲の特徴となったという構図。ミシェルが歌ったテンプテーションズの「クラウド・ナイン」など一筋縄ではいかない曲だった。
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