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(V)『オペラ座 血の喝采 完全版』(1987年 ダリオ・アルジェント) [ヴィデオ]

「オペラ座の怪人」に想を得たと思われるが、当初はヒロインの命が狙われているかのように見せるところに工夫がある。たくさんの針を下のまぶたにつけて眼をつぶれなくして、陰惨な殺人光景を見せる犯人。犯人が嬉々とした異常行動は、そのままダリオ・アルジェントの手を変え、品を変え恐ろしい場面を見せることにつながる。
カラスが虐めた人間のことを記憶しているというのは、本当か疑わしいが、カラスに犯人を探させる--目玉をえぐってしまう!--というのは面白かった。(犯人探しはこの作品ではあまり重要ではない。)
オペラの名曲が流れるのと同時に、犯人の殺人場面ではロック--ブライアン・イーノらしい--がかかるという対照が現代的。
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