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(V)『痴漢電車 ちんちん発車』(1984年 滝田洋二郎) [ヴィデオ]

探偵と助手の設定はそのままで、今回探偵は、余命間もない資産家から娘を探してほしいと言われる。一方助手は、故郷の新潟--田中角栄のネタを入れるための設定--から上京する婚約者を追い払うため、疑似結婚相手を探している最中、偶然資産家の息子である音楽家--久保チン--と知り合う。電車は、探偵がダイアモンドの差し歯をしている娘を探すところで登場。
しかし、その娘は、「ロス疑惑」を模した事件で、夫に殺されてしまうというまたも時事ネタを取り入れている。娘の夫だった男「ニウラヨシカズ」は、音楽家も殺して三十億円の遺産を独り占めしようとするが、なんと資産家が亡くなるより前に娘が死んでいたので、権利はないということになり、一方、音楽家が籍を入れていたため探偵の助手が相続人になっていた!というオイシイ話。
助手は、トラクターで東京へやってきた田舎の婚約者を袖にして、探偵と結婚して世界旅行をして暮らしましたというハッピイエンド。
場面を切り替えながらこれだけの話を見せながらも、ベッドシーンはしっかりあるという文句のつけようのなさ。新東宝の探偵ものは、この連作が元だろうか。
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