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(V)『インビジブル』(2000年 ポール・バーホーベン) [ヴィデオ]

版権の問題があったらしいが、原題は「空洞男」だった!
透明人間になったり戻る過程の描写--筋肉だけになる--や、透明人間の活動ぶりの特撮はとてもよくできていて、バーホーベン監督の徹底ぶりが出ていた。(地下の研究室へ向かうエレヴェータなども『トータル・リコール』っぽい。)
透明になって女性に触るというのは想像力に乏しいと言われるかもしれないが、男の欲望は即物的なもの。(ちょっとやりすぎだが。)
問題があるとすれば、仲間をつぎつぎと殺してしまう流れで、それまで透明人間になる主人公に親近感を覚えていた観客は戸惑うことになる。脚本の問題とも言えるが、透明人間が現れてもひとりだけ動じない女性を中心に描けば、また違ったものになっただろう。
でも、変態透明人間を主にしてしまうところがバーホーベン。
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