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(V)『痴漢電車 下着検札』(1984年 滝田洋二郎) [ヴィデオ]

昭和3年、満洲で殺された張作霖の指に嵌められていた黒真珠の指輪の在処を探偵が探す話。
松木清張という見た目もそのままな作家が、昭和史にからめて助言役として登場したり、竹中ナオトがそのとなりでなぜか松田優作の物真似をしているという無茶苦茶ぶり。電車は、探偵が女性を探すのにマン拓を取るところで登場。
「ボレロ」がかかっているレコードプレーヤーが紐を巻き取るという密室殺人の仕掛けがなかなか凝っていた。
それ以上に面白かったのは、松木清張の指に嵌められていた黒真珠を、電車の中で探偵の助手が指をアソコで絞めて奪ってしまうというところ。せっかく手に入れた黒真珠は、中華料理屋を畳んで満洲に帰った陳さんとともに、里帰り。
この作品の絡み場面は、外からの自然光を利用して撮っている場面が多く、情感がこもっていた。
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